コーティング専門店とは?

まだまだ寒い日が続きますが日々作業に没頭しています。

最近コーティングの技術よりも設備、機械、コンパウント等の溶剤、コーティング剤の性能ばかりを謳っているお店の話を耳にすることがあります。

コーティング剤の性能で何とかなるといったお考えのところもあるみたいです。

確かに当店も設備や機材にも重点をおいています。コーティングを施工する様々な環境や道具も大事ですが、一番肝心な所が出来ていないければいくら環境を整えても質の高いコーティングを施工することは無理です。

洗車職人ではコーティングで一番大切なのは研磨や施工する”技術力”が大切だと考えています。

最近はポリッシャー(研磨する機械)の性能や新しい物が出てきて技術力がなくてもコーティング専門店と謳い事業を始めるのもしやすくなったと思います。コーティングだけの施工ならカーフィルムと同じように特にお店を始めるのに資格は必要ありません。ですので”コーティング専門店”と看板を掲げればどなたでも始めれます。

コーティングを施工する工程で小傷やシミなどを完全に除去するのには塗装を傷やシミの深さだけ削り落とさなければ除去できません。

以前は研磨するのに”シングルポリッシャー”というポリッシャーで研磨するのが主流でした。

ただシングルポリッシャーは扱いづらく研磨力も高い為、技術がなければ塗装を削りすぎる場合もあり、更に研磨した傷(オーロラー状のギラギラした模様)も発生しやすく、扱うにはかなりの技量が必要となってきます。

なのでシングルポリッシャーを扱えない場合は下記の写真のようなポリッシャーを使用する場合が多くなってきました。これを使用することで研磨がし易くなり誰でも手を出せるようになってきています。

扱いやすく研磨傷も発生しにくく、塗装も削りすぎないといったメリットはありますが、やはりシングルポリッシャーの仕上がりにはかなり劣ってしまいます。

このポリッシャーで多く見受けられるのが研磨力が弱い為、扱い方によっては研磨出来ていない場合があり、仕上がり後はコンパウンドの成分等でキレイに仕上がったように見えますが、時間が経過すれば研磨出来ていない部分から元の傷が戻ってきてしまう場合があります。(簡単に言えばワックスを施工したようなものになります。)

新車の場合は別の問題がありますが、経年車の場合は紫外線や雨風により塗装が少しずつ劣化しています。

研磨はその劣化部分を見極めて劣化部分のみを除去することが重要です。この劣化部分を除去できていないとコーティング剤のノリも悪くなり数か月で半減以下になる場合があります。

やはり劣化部分を完全に除去するには無駄に磨きすぎないように見極める技術が必要ですが、これにはシングルポリッシャーが最適といえますが扱えるようになるまでに何年も時間が必要となります。

話は少し変わりますがコーティングの価格はほとんどが研磨作業を含めた下地処理の価格と言っても過言ではありません。

正直コーティングを塗るだけならムラや拭き残しもありますが、業務用のコーティング剤でも1週間もかからず施工出来るようになります。

なので研磨を含めた下地処理技術が重要なのです。正直県内でもきちんと出来るショップはかなり少ないと思われます。

せっかく何万もの高いを支払って下地処理がしっかりと出来ていないショップを選んでしまい効果が数か月でダメになってしまう場合もあります。逆に同じ金額でもしっかりと下地処理をするショップで何年も効果を実感できる場合もありますので、ショップを見極める必要があります。

施工を依頼される場合は使用する予定のポリッシャーやどのような工程で作業されるかを良く確認してショップ選びされることをおススメします。

あと実際に訪問した際に他のコーティング施工済みの車や作業途中を見せてもらった方が良いと思います。

黒系の車体だと良くわかると思いますが、表面は艶もでて輝いていますが、透かしてみるとその艶の下に除去出来ていない傷やシミがうっすらと見えると思います。

経年車でシングルポリッシャーを一切使用しないショップは避けた方が無難だと思います。

大事なお客様のお車の高価なコーティング施工代金をしっかりと受け止め高い技術でガラスコーティング本来の長期の持続性を保っていくショップを選んでいくべきだと考えます。

確かに昔のお車と今のお車では塗装も大きく変化してきており柔軟な対応も必要になってきておりますが、だからこそ大事な部分がお客様のお車にとって一番良い施工工程であったり、高い技術の提供をしっかりと考えれるショップが大切だと感じます。

当店も日々、研磨技術の向上や塗装の状況を踏まえた上での最適な工程など多くを勉強しながら技術の向上を考え、お客様に寄り添った店作りに精進してまいります。

長い間この業界で色々なことを経験してきましたが、磨き技術には終わりがないと痛感しております。

お客様の愛車を深い光沢のあるお車に仕上げる研磨技術を大事にし

洗車職人に出して良かったと思っていただけるように頑張っていきたいと強く決心しております。

 

 

 

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